「療育」とは、障がいのある子どもに対してその個々の発達の状況や特性に適した支援を行うことです。
同じ意味として、「発達支援」が用いられることもあります。
療育の目的は、子どもたちが抱える困りごとを解決し、将来の自立や社会参加を促進することにあります。
療育は子どもたちが自己実現するための貴重な手段であり、彼らの可能性を最大限に広げる大切な支援です。
今回は、星ノ学園ユニプレキッズの療育内容を紹介します。
まずは、児童発達支援で行っている療育内容についてご紹介します。
リトミックは、音楽やリズムを使って子どもたちの身体的な発達や感性の育成を促進する教育法です。
音楽に合わせて体を動かしたり、歌を歌ったり、リズムに合わせて楽器を鳴らしたり、自由に音楽を表現します。
音感やリズム感がつくのはもちろん、体をたくさん動かすことで運動能力も高まります。
また、イメージをふくらませることで表現力が豊かになり、集中力・記憶力・判断力の向上が期待でき、空間認識や協調性や社会性が育まれていきます。
感覚遊びは、子どもたちが五感を使って自由に楽しむ遊びです。
粘土遊びやスライム、砂遊びや絵の具遊びなどの「触覚」を刺激した遊びや、おしくらまんじゅう、トランポリン等の筋肉の使い方や体幹を意識した遊び、バランスボール等を使いバランス感覚を養います。
遊びを通してボディイメージを高め、様々な感覚を経験することで脳が刺激されて運動や言葉の発達につながります。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚を刺激し感性を豊かにすることで、子どもたちの成長と発達を促進します。
ナンバータッチ、ボールを使った運動、お手玉やけん玉、線たどり、線つなぎ、迷路、パズル、真似っこ遊び等を通して、視る力を鍛え、色や形を見分けられるようになります。
見たいものと背景の区別や空間を認識する能力を向上させ、視覚の働きと体の動きを連動させる能力を育みます。
視覚は私たちの日常生活において非常に重要な役割を果たしており、読書や学習、運動、運転などさまざまな活動に必要な能力です。
視覚に関連する様々なスキルを改善し、視覚パフォーマンスの向上や視覚機能のトラブルの改善を目指します。
絵本の読み聞かせ、挨拶や遊びを通してのやりとり(ごっこあそびなど)、絵や文字カードを使ったあそびで言葉を身近に感じてもらいます。
言葉の意味を理解し、コミュニケーション能力をつけること、思い通りの発音をすることを目的としています。
自分の要求を上手く伝えられることで癇癪を起こすことが減り、友達に自分の意思を伝えて譲り合いやお約束をすることで友達の輪が広がります。
言語は人間のコミュニケーションにおいて非常に重要な要素であり、適切な言語発達は学習や社会参加に不可欠です。
ビーズにひもを通したりハサミを使ったり、ボタンをかける、ふたを開ける、ひもを結ぶ 等の手指を使う細かい運動を遊びの中で楽しく行います。
フォークや箸を使って上手に食事ができたり、服や靴の着脱が上手にできたり、クレヨン 等の筆記用具で字を書いたり絵を描いたりできるようになります。
そこから自発的に身の回りのことができるようになったり、より自分がやりたいことの可能性が広がることにつながります。
季節に応じた作品を、子どもたち全員でつくりあげます 様々な素材に触れ、それぞれの力加減や扱い方を知る事で脳に良い刺激を与えます。
物を大切に、正しく扱うことも知ることが出来ます。
食に興味をもち、料理を通して自然に感覚や微細運動、空間認識などの訓練が行えます。 いろいろな食物を知り、食材に関して興味がもてます。
料理に興味をもつことで、自ら何を作るか考え、それに必要な材料を準備し、調理をすることで自立につながります。
屋内活動では、図書館や市の施設など、屋外活動では、公園や動物園などに出かけます。
文章を読む習慣がなくても、図書館で興味を持った本を集中して読める環境を作ることで読書の習慣が身につきます。
公園では、遊具を使った体験を通して子どもの意欲をかきたて、身体能力を高めるとともに、創造性や柔軟性なども培われます。 園外活動では社会生活のルールを学んだり、コミニュケーション能力を養ったりすることができます。
ボール遊びやトンネルくぐり、体操、しっぽ取りゲーム、サーキット、だるまさんがころんだ等室内で1人でできるものから2人以上でやるもので楽しみながら思い切り体を動かします。
その経験を通して、体を動かすことが好きになったり、心を豊かに育んだりすることをめざします。
また、技術の習得が目的ではなく、初めてのことや苦手なことにも挑戦しようとする気持ちを大切にします。
「やりきった」という達成感や自信をつけることで自己肯定感を高められれば、先を目指す意欲にもつながり成長スピードもアップするものです。
さらに友達同士でコミュニケーションをとりながら、ルールを守ったり協力したりすることで協調性が育まれます。
放課後等デイサービスの診療内容を紹介していきます。
季節の行事飾り、父の日母の日プレゼント作り、身近な材料や廃材を使った玩具制作など 手や指先を使うことで脳の発達を促します。
活動を通して、説明や手順をよく見聞きし、内容を理解する「集中力」「理解力」「観察眼」が養われます。
また、自分の作りたい物を思い描く「想像力」「発想力」が豊かになります。勉強や作業の際に、うまく楽しさや面白さを、見出すことにもつながります。
図書館や市の施設、公園、農園、買い物体験などの園外活動を行います。
社会生活との関わりを通して、社会とのつながりを意識するようになったり、自然の美しさや不思議さに気付くようになったりします。
また、友達との関わりの中で協同性を育むことができます。
eスポーツは、ビデオゲームを競技として競い合うスポーツです。
近年急速に成長し、世界中で多くのプレイヤーやファンによって支持されています。
ぷよぷよeスポーツ、やわらかあたま塾、世界のアソビ大全など、子どもたちの身近にあり興味をひきつけやすい「ゲーム」を利用して、スポーツとして対戦形式で行います。
スポーツなので、挨拶などの礼儀作法から身につけていきます。
勝つためには何が必要か考えることで自分で作戦を練ったり、協力が必要なゲームではみんなで話し合うったりすることでコミュニケーション能力や協調性を学ぶことができます。
ゲームの内容によって、反射神経を必要としたり情報を集めて次の判断をしたりすることが必要です。
様々な研究で、eスポーツ導入をすることで学習能力やそれ以外の面でも能力が向上しているという結果が出ています。
ゲームによって作業記憶が鍛えられ、複雑な計算や文章読解の能力が上がることも期待できます。
デジタルアートは、従来の絵画や彫刻とは異なり、デジタルツールやソフトウェアを用いて作品を制作することが特徴です。
プログラミングの要素もあり、ゲーム感覚で楽しみながら取り組むことができます。
今後必要となるデジタル分野のスキルを身につける訓練であると同時に、創造性や表現力、感性を磨いたり、「好き」から「得意」になれば将来的に作品が収入につながったり、職業でアーティストとしての活動につながったりする可能性もあります。
キーボードの配列を覚えることから始まり、実際にキーボードを打つ練習をパソコンソフトを使用してゲーム感覚で楽しみながら行います。
タッチタイピングのスキルが身についたり、正確性を競ったりすることは今後の選択の幅が広がります。
プログラミングは、コンピュータに対して特定のタスクや動作を指示するための手段です。
プログラミングを行うことにより、コンピュータが人間の意図する通りに動作するようになります。
パソコンを使った教材だけではなく、オセロなどのボードゲームやブロック遊び等を活用してプログラミング的思考を伸ばしていきます。
論理的問題解決能力を身につけることや、文章力、想像力、発想力を伸ばすことにつながります。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、人との関係を円滑に構築し、コミュニケーションや人間関係の能力を向上させるためのトレーニングプログラムです。
個々の課題に合わせた内容やみんなで一つの課題に添った内容で、「こんな時どうする?」等のお題をロールプレイで課題解決の手がかりを得ます。
「相手のいいとこ探し」では、客観的に自分や他者をとらえるスキルを学べます。
人の気持ちを考え、その場の状況を理解して行動する力を養います。
集団の中で相手との距離感をとって適切な対人関係を築き、社会生活が送りやすくなる効果があります。
巧緻性トレーニングでは、塗り絵、折り紙、工作、紐通し、紐結び、お箸の練習、洋服たたみなど日常の遊びや生活の中で、「第二の脳」と言われる手指を積極的に使う活動を行います。
巧緻性には「学習活動への積極性」と「計算能力との関係性」が認められています。
プロジェクターを使って室内のスクリーンに映画を映したり、実際に映画館に行って映画を観賞したりします。
ただ楽しくて面白いだけでなく、心や想像力を豊かにしたり、知識を増やし好奇心を刺激したり、感情体験を豊かにしたり大人とのコミュニケーションのきっかけになったりします。
「映画を観る」という一定の時間座って意識を集中させることが、学習やその他の作業での集中力UPにつながることも期待できます。
また、映画館に入場する方法や館内でのマナーを知ることもできます。
知っている体操や、知らない体操も映像を見ながら行います。
運動不足の解消や身体能力の向上だけでなく、体で表現することを楽しんで感性を豊かにし、リズム感覚を養うことも期待されます。
そこから精神面では伸び伸びと健やかな心を育てる効果があったり、合わせた動きをすることで協調性が育まれたりします。
また、出来なかったことが出来るようになることで達成感や自己肯定感を高めるとともに、さらにレベルが高いことに挑戦する気持ちがうまれます。
なぞなぞや間違い探し、パズルやクロスワード等、様々な脳トレになるクイズを楽しみながら行います。
脳を刺激して論理的思考や問題解決能力を鍛えます。
学習力を高めるだけでなく自信を育む手段となります。
事業所にある本や、図書館に行って自分の好きな本を読みます。
一定時間読書をすることで集中力や忍耐力を養い、情景を想像したり登場人物の心情を理解したりすることで、人の気持ちが理解出来るようになります。
さらに、語彙力も蓄積されコミュニケーション能力が上がり社会性が高まります。
子どもたちは一人ひとり発達のスピードが異なるため、彼らの能力を最大限に伸ばすためには個別の段階に合わせた支援が必要です。
特に障がいのある子どもたちは、それぞれの特性や状態に応じたアプローチを行うことで、可能なことを増やしたり、隠れた力を引き出すことができるのです。
星ノ学園ユニプレキッズでは、さまざまな療育内容を用意しているので、お子さまの好きや得意が見つかります。
お子さまひとりひとりに合わせた個別支援計画を作成しているので、児童発達支援・放課後等デイサービスをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。